内視鏡室で働く看護師の給与事情

給与の相場はどれくらい?

内視鏡室で働く看護師の仕事内容を1日のタイムスケジュールから具体的に見ていきましょう。検査の件数はあらかじめ決まっているため、大幅に予定がずれることはありません。また、病院によって金額は異なりますが、残業がほとんどない内視鏡室は外来看護師と同等の給与水準です。

給与の相場はどれくらい?

1日のタイムスケジュール

内視鏡室で働く看護師の仕事内容を時間ごとに見ていきましょう。
【8:00】出勤・検査室の準備
開院したらすぐに検査ができるように少し早めに出勤して準備をします。検査の手順を確認したり、1日の仕事の流れをイメージしたりする貴重な時間です。

【8:30】朝礼
1日の検査件数など、スタッフ間で共有すべきことを確認していきます。

【9:00】開院・内視鏡検査開始
内視鏡検査の開始です。不安を抱え緊張している患者さんがリラックスして検査に臨めるように事前の説明を丁寧に行ったり、検査がスムーズに進むように医師をサポートしたりします。

【12:00】お昼休憩
午前の検査終了後、お昼休憩となります。大体、どこの病院でも12時台に検査が終了します。飛び入りで検査をすることはほとんどないため、外来よりも時間が読みやすいでしょう。

【13:00】午後の検査開始
午前中は「胃」、午後は「大腸」、と時間によって検査の部位を指定している病院も少なくありません。部位が違えば準備や手順も異なります。スムーズに検査が進むようにスタッフみんなで準備をし、患者さんにも説明していきます。

【16:00】検査終了
すべての検査が終了したら機材の洗浄や後片付けをします。

【17:00】業務終了
検査がずれ込んだり、勉強会があった場合は残業になることもありますが、ほとんど定時で上がれます。

給与事情

内視鏡室は規模の大きな総合病院や大学病院に設置されています。個人病院やクリニックには設置されていません。給与はそれぞれの病院の基準に従っているため、内視鏡室で働く看護師の基本給は夜勤がない外来看護師と同等の23万円~25万円前後です。検査や治療は予約制で残業もほとんどないため、時間外手当もつきません。ただし、検査の数が多い病院では高めに給与額が設定されている場合もあります。特に消化器系を専門とした病院では内視鏡検査の数が多いため、基本給が30万円前後になることもあります。このように、同じ内視鏡室勤務であっても、病院によって基準が異なるため手取り額も大きく異なります。
次に年収で考えてみましょう。内視鏡室で働く看護師の平均年収は大体350万円~400万円ほどです。精神的な負担や身体的な負担が少ないことを考えれば妥当な金額でしょう。もし、これ以上の給与を望むなら資格を取得しスキルアップを目指す、もしくは検査に特化した医療センターや高度医療を行っている病院に転職するといいでしょう。専門的で高度な技術と知識が武器となるため、より条件の良い病院に転職が可能です。

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