内視鏡室で働くのに向き不向きはあるのか?

向き不向きはある?

内視鏡室には不安を抱えた患者さんが毎日たくさん訪れます。そのため、内視鏡室で働く看護師は医師のサポートだけではなく、患者さんの気持ちや苦痛が少しでも和らぐように寄り添うことも大切な仕事です。

向き不向きはある?

やりがい

内視鏡検査に使う器具はデリケートな医療機器なので慎重に扱わなければなりませんし、日々技術が進歩している分野のため、内視鏡技師研究会や学会、講習会に参加して新しい知識や高度な技術をインプットする必要もあります。インプットした知識や技術は内視鏡技術の向上のために定期的に勉強会を開催してスタッフと共有しますが、専門的な知識や高度な技術を学べることに多くの人が看護師としてのやりがいを感じています。

メリット・デメリット

内視鏡室で働くメリットは、常に技術革新が行われている分野に身を置き、最先端医療に携わっている実感が感じられることです。検査の手順や医療機器の扱い方など最初は覚えることがたくさんありますが、覚えた後はじっくりと仕事に向き合えますし、特殊な業務についての知識も身につきます。また、検査は予約制であることが多く、そのほとんどが平日の昼間に行われています。急患などの突発的なことも少なく夜勤もほとんどないため、プライベートを充実させることも可能です。
その反面、毎日同じ手順の検査を繰り返すだけなので慣れてくるとルーティンワークのように感じてしまい、やりがいを見失う人もいます。また、勉強会や講習会の回数が多く、学び続ける姿勢が求められることを負担に感じてしまう人もいます。

向いているのはどんなタイプ?

検査が中心の内視鏡室は病棟や外来とは業務内容が全然違います。検査と治療の両方に携われる内視鏡室は、内視鏡に関するさまざまな知識や技術が習得できますし、「消化器内視鏡検査技師」という専門資格を取得すればさらなるステップアップも可能です。そのため、内視鏡検査の知識や技術を習得したい人はもちろん、専門知識を身につけてステップアップしたいと考えている人にも向いているといえるでしょう。また、夜勤がなく日勤が中心の内視鏡室は残業も少ないため、家事や育児と両立させたい人にも向いています。
ですが、病棟に比べると患者さんと接する時間が短いためじっくりと向き合って看護をしたい人には向いていません。また、仕事内容がパターン化しているため、患者さん1人ひとりに合わせた看護を行い人は物足りないでしょう。
内視鏡室は専門性が高く、転職やブランクからの復帰に最適な職場ですが、性格や仕事に対する価値観によって適性が大きく分かれるため、「自分に合っているかどうか」も必ず確認しておきましょう。

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